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信頼って、なに?

この東京旅行を通して全体が人生の昇格試験のようだったと感じているんですが、その大きなテーマは二つ。

1.「信頼とはなに?」

2.「応援してくれる人が居るからがんばれる? じゃあ誰も応援してくれなければ、あなたはどうするの?」


でした(^^;



私はこの旅行の前半に、ちょっとした個人的な対人トラブルを経験しました。

それは、実際に起こった事件レベルで言うと、本当に些細なことでした。




このブログを以前から読んでくださっている人ならもうご存知だと思いますが、私はとてももろく、あやうい面を持っています。

傷だらけのインナーチャイルドを抱えています。

自己肯定とか基本的信頼感が、とても揺らぎやすい。




この些細な出来事を巡って、なぜか私の中で地震が起こってしまいました。

もともとバランスの悪い基本的信頼感が大きく揺らいでしまいました。

事実関係としては、全然たいした事件じゃないのに、インナーチャイルドとしてはすごく傷ついちゃったみたいで・・・(;;)




多分、私が「課題」を求めている時機だったんでしょうね。

基本的信頼とはなにか、について考えなければいけないタイミングだった。

この、本当に些細な出来事に、私はなぜか根本から揺らがされ、ものすごくショックを受けてしまいました(^^;







「応援してくれる人が居るからがんばれる。」

「少なくとも何人か、私を認めてくれる人が居る。
だからこの世に生きていてもいいと思える。」

私の基本的信頼感は、そういう条件付きだったのですね。


私にとってのその些細なトラブルの相手の方は、その「私を応援してくれる人」「認めてくれる人」のうちの、存在感の大きい一人でした。


「この人は私を応援してくれる、と信じていたけど、その根拠はいったいなんだったんだろう?」と、なぜかその方向に思考が行ってしまいました。




「応援してくれる人が居るからがんばれる、と思ってきた。

それがただの思い込みで、誰も応援してくれてなんかいないとすれば?」


「私を認めてくれる人が居るから、この世界に生きていてもいいと思えた。

でも、誰も私を認めてなんていないとすれば?」


「私はこんなに簡単に揺らぐものを信じてきたんだ・・・。

なんの根拠もないことを。

なんて、心細い。なんて、あやうい。」


「こんなに簡単に信頼とは揺らぐのだ。

私が信頼している他のこともまた、簡単に揺らいで失われてしまうのだろうか・・・。」


「あの人も私を応援してくれている、あの人も私を認めてくれている、あの人も、あの人も、と今まで数え上げてきた人。

でも、その根拠は?

それは一体、事実なんだろうか。証明できる? 保証はある?」

「信頼って、一体なんだろう。私はいったい、今まで何を信じてきたんだろう。

これからは一体、何を信じて生きていけばいいんだろう。」



高所恐怖症の人が催眠術をかけられてすいすいと高い塀の上を歩いていた。

なのに、その途中で、その催眠術がとかれてしまった。




例えて言えば、そんな気分でした。



ハッと気がつくと、自分は高い塀の上で何も支えるものもなく立っている。

向こうはじまではまだまだ遠い。

あそこまで渡りきらなければいけない。

でも催眠術からは醒めてしまった。

私はぶるぶる震えながらその場にしゃがみこみ、動けなくなってしまいました。

「最後まで夢を見させていて欲しかった」こんな言葉が何度も何度も頭をよぎります。





大切な大切な家族だって、明日交通事故で死んでしまうかもしれない。

実家の両親だって、きょうだいだって、いつかは私を置いて天に召されていくだろう。それは今日かもしれない、明日かもしれない。

家族も、友達も、他のなにも、確かなものなんて、何一つ無い。

それは、どうしようもないこと。

そんな中、私は何を信じて生きればいい?



こんな些細な出来事で、私の住んでいる世界というものの確かさが揺らぎました。

確かな実体だと思っていた世界の構成要素は、まったく確かなものでなんかなかった。

押せば倒れる張りぼてだ。書割だ。




そのトラブルの内容は、本当に些細なこと、ささやかなことです。

「もぉ~(笑)、今度からは気をつけてよね!」で済んでもおかしくないことなんです。



でも、私の中の傷を直撃してしまいました。


誰かがすれ違いざまに誰かの肩に当たる。よくあること。

でもその相手の人は丁度その場所に深いまだ癒えてない傷を持っていた。

何の悪気も無いただのはずみ、よくあることなのに、傷を持っている人はその場で悶絶しなければならないほどの苦痛を感じることとなってしまった。


そんな感じです。


多分、私が「課題」を求めている時機だったんでしょうね。

基本的信頼とはなにか、について考えなければいけないタイミングだった。





「あの人も私を応援してくれている、あの人も私を認めてくれている、あの人も、あの人も、と今まで数え上げてきた。でも、全て思い込みに過ぎないのでは?」

「信頼って、一体なんだろう。私はいったい、今まで何を信じてきたんだろう。

これからは一体、何を信じて生きていけばいいんだろう。」


私の住んでいる世界というものの確かさが揺らぎました。

確かな実体だと思っていた世界の構成要素は、まったく確かなものでなんかなかった。

押せば倒れる張りぼてだ。書割だ。


(つづく)
by tamahomishio | 2005-07-17 23:33 | 過去生の記憶?
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